品質管理って実際のとこ何をしてるの?

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品質管理とは?

その名の通り、製造された製品の品質を維持・管理する仕事です。

中でも、品質管理が特に注目されやすいのが食品分野です。

・食品の中にゴミや髪の毛などの異物が混入していた
・食品の味がいつもと違い、結果として集団食中毒が発生した

このようなニュースを、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

こうした問題を未然に防ぐために、品質の確認や検査を行うのが品質管理の役割です。

1日の流れ

試験内容や仕事内容は日によって異なりますが、イメージしやすいように私の1日の流れを一例として紹介します。

ちなみに、私が担当していたのは医薬品の品質管理業務であるため、工業製品や食品の品質管理とは異なる部分もあります。

▼1日のスケジュール例
8:30 始業・朝礼・メール確認
9:00 試験開始(待ち時間に書類業務)
12:00 昼休憩
13:00 試験再開(待ち時間に書類業務)
16:30 試験終了・データまとめ
17:30 書類業務
19:00 終業

私が担当している分析業務は、基本的に1日を通して行うため終了時間は日によって異なります。
一方で、担当する試験によっては、短時間の試験を複数こなす場合や、複数種類の試験を並行して行うこともあります。

また、書類業務には以下のような内容が含まれます。
・試験の指示出しやサンプリングなどの試験管理
・異常発生時の対応
・業務改善の検討
・結果の照査(確認作業)

このように、品質管理の仕事は「試験だけでなく、管理や改善も含めた幅広い業務」で成り立っています。

単純作業のように見えますが、正確さ判断力が求められる仕事です。

突発的な業務も多く、スケジュール通りに進まないこともありますが、ポジションごとの主な役割はおおよそ以下の通りです。

▼ポジション別の主な業務内容
若手:試験業務・機器管理
中堅:試験業務・試験管理・機器管理
主任・係長:管理業務・異常対応・文書作成
課長:承認業務(試験・異常対応・計画書・報告書)

私は現在、中堅〜主任クラスのポジションにあたるため、試験業務に加えて、試験の進行管理や異常時の対応なども担当していました。

そのため、単に試験をこなすだけでなく、「全体を見ながら判断する力」も求められるようになりました。

具体的な業務内容

ここでは、私が実際に担当していた業務内容について紹介します。

私が経験した業務は、主に以下の通りです(一例)。

▼試験担当者としての業務
・原料受入試験
・工程管理試験
・中間製品・最終製品試験

▼試験責任者としての業務
・原料受入判定
・出荷判定
・異常・クレーム対応
・文書作成(改訂)

▼全員が実施する業務
・改善業務(コスト削減・効率化)
・機器管理

業務内容は会社の規模や扱う製品によって異なりますが、私が所属していた医薬品の品質管理では、特に異常対応(逸脱対応)や計画書・報告書作成の比重が大きいと感じました。

そのため、単なる試験スキルだけでなく、原因分析や文書作成能力も重要になります。

やりがい

私が所属していた医薬品の品質管理において、最も大きなやりがいは、間接的ではあるものの人の命や健康を支える仕事に関われる点です。
自分の仕事が社会貢献につながっていると感じられることは、大きな魅力の一つだと思います。

ただし、実際に製品が使われている現場を見る機会はほとんどないため、その実感を得にくい側面もあります。

また、医薬品に限らず品質管理は、製品の安全・安心を守る仕事です。
お客様の目に直接触れることは少ないですが、だからこそ重要で責任のある仕事だと感じています。

大変なこと

医薬品の品質管理において特に大変だと感じるのは、異常発生時の対応です。
人の命に直結する製品であるため、原因が不明なまま出荷することは許されません。小さな変化であっても見逃さず、異常を察知する必要があります。

また、いわゆるラボエラーについても、
「なぜ起こったのか」「要因は何か」「再発を防ぐにはどうするか」
といった原因分析対策検討が求められ、対応に多くの時間と労力がかかります。

そのため、試験担当者であってもミスは許されないというプレッシャーを感じる場面は少なくありません。

さらに、これは医薬品に限った話ではありませんが、品質管理は製品の安全を守る立場にあります。
例えば工業製品において、不良品が市場に出てしまえば重大な事故につながる可能性もあります。
こうしたリスクを未然に防ぐ責任の重さも、大変さの一つだと感じます。

加えて、実際の試験業務では単純作業が多い点も挙げられます。
製造業全体に共通する部分ではありますが、品質管理の場合は「正確さ」が強く求められるため、繊細な単純作業が続く点が大変だと感じました。

品質管理に向いている人

これまでの内容も踏まえて、私が考える品質管理に向いている人の特徴を紹介します。

細かい作業が得意な人(正確性)

品質管理では、分析や試験などの細かい作業が多くあります。
そのため、手先が器用で丁寧な作業ができる人は向いていると言えます。

責任感のある人

さまざまなことに気づき行動できる人

この2点はどの仕事にも共通しますが、品質管理では特に重要です。

製品の安全・安心を守る立場であるため、強い責任感が求められます。
また、異常が発生した際には、さまざまな角度から原因を考え、適切に対応する力も必要です。

神経質な人(心配性な人)

一見ネガティブに思えるかもしれませんが、品質管理においては重要な素質の一つです。

例えば、作業中に粉が落ちているのを見つけた場合、

Aさん:「自分は問題なく作業したし、前の人がこぼしたものだろう」
Bさん:「もしかしたら自分がこぼしたのかもしれない」

このように考えたとき、品質管理に向いているのはBさんの考え方です。

なぜなら、試験結果に異常が出た際に、こうした小さな違和感を見逃さないことが原因究明につながるからです。

品質管理では不確定要素を極力排除することが重要であり、常に同じ精度で作業を行うことが求められます。
そのため、不安要素があれば責任者に報告し、再確認を行うなど、自信を持って試験を完了できる姿勢が大切です。

ただし、神経質な性格は場合によってはデメリットにもなります。

・確認に時間をかけすぎてしまう
・業務外でもミスを引きずってしまう
・常に気を張り続けて精神的に疲れてしまう

このように、過度な心配やこだわりは仕事の効率やメンタル面に影響することもあります。

そのため、「適度な慎重さ」「切り替え」ができることが、品質管理で長く働く上では重要だと感じています。

まとめ

品質管理は、製品の安全と信頼を支える重要な仕事です。
正確さや責任感が求められる一方で、その分社会に貢献できるやりがいのある仕事でもあります。
本記事が、品質管理という仕事を知るきっかけになれば幸いです。

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